不動産を売るときに必要な初歩的な知識

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2025年10月13日

不動産を売るときに必要な初歩的な知識

家や土地を売るのは一生のうちに何度もあることではありません。
「何から始めればいいのか分からない」「専門用語が難しそうで不安」という声を多くいただきます。


でも、実は不動産売却の基本を押さえておくだけで、スムーズに進めることができます。
今回は、初めて売却を検討している方に向けて、知っておきたい“初歩的な知識”をわかりやすくまとめました。

1. 不動産を売る流れを知る

まずは全体の流れを把握しておきましょう。
おおまかには次のようなステップで進みます。
 

  1. 売却相談・査定依頼
     

  2. 売却価格の決定
     

  3. 媒介契約の締結(仲介または買取の選択)
     

  4. 販売活動・交渉
     

  5. 売買契約の締結
     

  6. 引渡し・残代金の受領
     

これを理解しておくだけでも、「今どの段階にいるのか」「次に何をすればいいのか」が明確になります。

2. 「仲介」と「買取」の違いを理解する

不動産を売る方法には大きく分けて2つあります。
 

仲介(ちゅうかい)

不動産会社が間に入り、一般の買主を探して売る方法です。
希望価格で売れる可能性がある反面、買い手が見つかるまで時間がかかることもあります。
 

買取(かいとり)

不動産会社が直接買い取る方法です。
価格は仲介よりやや下がる傾向がありますが、すぐに現金化でき、手間が少ないのが特徴です。
 

「早く売りたい」「荷物が残っている」「契約トラブルを避けたい」という方は買取が向いています。
「時間をかけても高く売りたい」場合は仲介が適しています。

3. 必要な書類をそろえておく

売却を進める際には、いくつかの書類が必要になります。
代表的なものは以下の通りです。
 

  • 登記簿謄本(登記事項証明書)
     

  • 権利証または登記識別情報
     

  • 実印・印鑑証明書
     

  • 固定資産税納税通知書
     

  • 建築確認済証や検査済証(あれば)
     

  • 間取り図、登記測量図など
     

これらの書類は早めに準備しておくと、売却手続きがスムーズに進みます。

4. 販売価格の決め方を知る

「いくらで売れるのか?」は多くの方が気になるポイントです。
不動産の価格は、
 

  • 立地(駅・道路・学校などの周辺環境)
     

  • 築年数・建物の状態
     

  • 土地の形・面積
     

  • 近隣の成約事例
     
    などをもとに査定されます。

インターネット上の「簡易査定」は目安に過ぎません。正確な価格を知るには、実際に現地を見てもらう「訪問査定」がおすすめです。

5. 売却にかかる費用も理解しておく

売却では「売れた金額=手取り」ではありません。いくつかの費用が差し引かれます。
代表的なものは次の通りです。
 

  • 仲介手数料(売却金額の3%+6万円+税)
     

  • 印紙税(契約書に貼付)
     

  • 抵当権抹消登記費用
     

  • 測量費・解体費(必要に応じて)
     

  • 譲渡所得税(利益が出た場合)
     

「どれくらい手元に残るか」を知ることが、次の住まい探しや資金計画にもつながります。

6. 売却のタイミングを意識する

不動産市場は季節や経済情勢によって動きがあります。
一般的に「春(3~4月)」や「秋(9~10月)」は引っ越し需要が高く、売れやすい時期です。
また、住宅ローン金利の動向や新しい税制改正などもタイミング判断の材料になります。

ただし、「売りたいと思ったときが売りどき」とも言えます。焦らず、ご自身の生活に合ったペースで進めることが大切です。

7. 不動産会社の選び方

不動産会社にも得意分野があります。
「地域密着型で地元情報に詳しい」「買取再販を得意とする」「スピード重視で現金化」など、目的に合わせて選びましょう。
担当者の対応や説明の丁寧さも、信頼できるかどうかを見極めるポイントです。

まとめ

不動産を売るときに大切なのは、「仕組みを知ること」と「事前準備をしておくこと」です。
流れや費用、必要書類を理解しておけば、初めてでも不安はぐっと減ります。

難しく感じるかもしれませんが、一つひとつ整理していけば大丈夫です。
分からないことが出てきたときは、信頼できる専門家に相談しながら、自分のペースで進めていきましょう。

売却は、人生を見直す良いタイミングでもあります。
安心して次のステップに進めるよう、少しずつ準備を始めてみてください。

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